予防接種

厚生省などが推奨する予防接種を全部受けるためには、半年〜1年の期間、そして高額費用が必要です。
まず、自分に必要な予防接種を選ぶ必要があります、その際、過去の予防接種記録が必要になります。(母子手帳など)
次に、日本で予防接種を受ける場合、検疫所かトラベルクリニック、または近所の病院に行くことになると思います。
病院によって、費用・期間が異なるので、いくつか比較・検討した方がいいと思います。
海外でも(例 タイ)比較的安く、予防接種を受けることができるので、この辺の情報をまとめてみました。

病名と症状

破傷風

症状:
傷口に付いた土などから感染し、ほうっておくとけいれんをおこし、発症すると7割が死に至ります。
予防接種:
定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。

A型肝炎

症状:
A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。
予防接種:
途上国に中・長期(1ヶ月以上)滞在する人にお勧めのワクチンです。特に60才以下の人は抗体保有率が低いため接種を勧めます。ワクチンは2−4週間隔で2回接種します。2回接種で約2年間の予防効果があります。

狂犬病

症状:
欧米を含め世界に広く蔓延していて、感染した犬や野性動物等に咬まれることによって感染し、発症するとほぼ100%死亡します
予防接種:
ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6から12か月後に3回目を接種します。 2回接種で約80%の人に免疫力ができ、3回接種で約90%の人が十分な免疫力を得ることができます。

腸チフス

症状:
腸チフス菌は感染者の便と尿に排出されるので、用便後の手洗いが不十分な場合に、菌が食べものや飲みものに広がります。一般に、腸チフスは3〜4週間で回復します。治療を受けないと10〜30%が死亡します。
予防接種:
腸チフスのワクチンは、予防効果は限られています。菌と接触があった場合や、この菌の研究者、流行地域へ旅行する人など、菌と接触するリスクが高い人のみに接種されています。

黄熱

症状:
サハラ砂漠以南のアフリカと中南米の低湿地帯の国で「ネッタイシマカ」という蚊に刺されて感染し発症すると発熱、腎障害、黄疸がでます。致死率は5〜10%ですが、流行時や免疫をもたない旅行者などでは、60%以上に達するという報告もあります。
予防接種:
ワクチンは1回の接種で10年間有効です。接種済み証明書は接種後10日目から有効になります。


予防接種 記録

予防接種名 回数 費用 予防接種の間隔 実施機関
破傷風 Tetanus 1 \2625 - 近所の病院
A型肝炎 Hepatitis A 2 \7875 2週間後に、2回目の予防接種を実施 近所の病院
狂犬病 Rabies 3 \35100 1週間後に、2回目、更に1週間後に3回目の予防接種を実施 トラベルクリニック
腸チフス Typhoid Fever 1 \1003 黄熱病と同時接種 バンコクの病院
黄熱病 Yellow Fever 1 \2261 腸チフスと同時接種 バンコクの病院


タイ バンコク市内の病院

WHO COLLABORATING CENTRE FOR VENOMOUS SNAKE TOIXCOLOGY AND RESERCH

病院名:
ガイドブックの表記は、スネーク・ファーム(赤十字協会=サパーカーチャーッ)
診療時間:
Henr Dunant Rd BTSサラデーン、地下鉄シーロム、サムヤーン駅から徒歩約5分。
診療時間:
8:30〜12:00、13:00〜16:30
接種の流れ:
1.受付で20B(¥60)支払い、登録カードを作ってもらう。
2.医師+看護婦による問診(既往症、予防接種経歴など)、検温を英語で受ける。
3.院内にある薬局で、必要な予防接種の薬を購入する。
4.2の部屋で予防接種を受ける。(使い捨て注射針)


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