海外の医療事情

海外で病院行くなんて・・・ためらうことも多いと思います。
私も基本は我慢して、市販薬で治そうとしますが、この間虫垂炎になり、病院のありがたさを改めて実感しました。
ほんの少しですが、何かのお役に立てれば・・・と思い、まとめてみました。

中国 雲南省 麗江

病院:麗江市人民医院 言語:中国語
診断:気管支炎+高山病 処置:診察+レントゲン+酸素吸入+処方薬(5日分)
費用:RMB167.6 (\2514) 保険:三井住友海上のネットde保険@とらべる で補償
自覚症状(発熱38度、頭痛、倦怠感、咳き込む、呼吸困難気味、食欲不振)が数日続き、3日目に病院へ。
窓全開で冷気にあたりながら、山道暴走バスに8時間揺られ、標高2400mまで登ったことが原因。
受付→診察→レントゲン撮影→診察→薬購入→酸素吸入の流れ。院内で薬購入可能だが、西洋薬と中国薬で
処方箋、窓口が異なるのが、中国らしさかも。

中国 四川省 成都

病院:成都市第三人民医院 言語:中国語
診断:気管支炎+高山病 処置:診察+処方薬(5日分)
費用:RMB167.6 (\2514) 保険:三井住友海上のネットde保険@とらべる で補償
麗江での気管支炎が治らず、再診。
受付→診察→薬購入の流れ。薬の購入方法は同上。

チリ プエルト・ナタレス

病院:Hospital Puerto Natales 言語:スペイン語、英語
診断:虫垂炎の疑い 処置:診察、検査、プンタ・アレーナスへ搬送
費用:キャッシュレスサービス利用 保険:損保ジャパン 海外旅行総合保険 で補償
自覚症状(腹痛が、臍の周りから下腹へと移動)があり、3日目右腹に激痛が走り、病院へ。
受付→診察→血液・尿検査→検査結果を待ちながら、点滴の流れ。
虫垂炎の疑いが強く、プンタ・アレーナスの病院に救急車で3時間かけて搬送。

チリ プンタ・アレーナス

病院:Clinica Magallanes 言語:スペイン語、英語
診断:虫垂炎 処置:診察、検査、手術、入院、リハビリ
費用:キャッシュレスサービス利用 保険:損保ジャパン 海外旅行総合保険 で補償
点滴→腹部超音波検査→1時間後に、全身麻酔をし、手術→入院8日間の流れ。
傷跡が目立たない最新の技術「腹腔鏡での手術」が行われ、医療設備も最新と思われる。
外国人サポートの専門スタッフ(英語可)がいるので、手術、診察もスムーズ。
退院後の薬は、処方箋を持って町の薬局で自分で購入する必要あり。

アルゼンチン ブエノスアイレス

病院:Dr Ruben o. Diaz ODONTOLOGO 言語:スペイン語
診断:虫歯 処置:虫歯治療、白い詰め物
費用:$100 (\3000) 保険:対象外
歯の詰め物が取れたので、病院へ。
日本で一般的な銀色の詰め物は時代遅れらしく・・・、
型は取らず、虫歯を削って白い材料を詰めたので、1時間で治療完了。この素材で10年持つと言われた。
歯科助手がいなく、ドクターが全て行うのは、アルゼンチンだからかな?

ボリビア サンタクルス

病院:木村医院 言語:日本語
診断:ウィルス性胃腸炎 処置:問診+診察+足つぼ、その他マッサージ
費用:B176(\2500) 保険:損保ジャパン 海外旅行総合保険 で補償
自覚症状(1日2〜3回の下痢)が1週間続き、8日目に日本人医師経営の病院へ。
ボリビアの地元食堂での飲食(チョリパンの油?生野菜?)が原因と思われる。
受付→診察→足つぼ、その他マッサージ→薬処方の流れ。
処方薬は、抗生物質+オリゴ糖+竹ス+うがい薬+安心できる水で、基礎体力回復が真の狙い。

ペルー クスコ

病院:Medical Assistance Clinic 言語:英語、スペイン語
診断:寄生虫病 処置:診察+酸素吸入+点滴+投薬
費用:キャッシュレスサービス利用 保険:損保ジャパン 海外旅行総合保険 で補償
突然、自覚症状(発熱、悪寒、胃痛)があり、病院へ。病院で高熱と下痢の症状が現れる。
宿への往診→救急車で病院へ→血液検査→検便→酸素吸入の流れ。
検便の結果、寄生虫病(ランベル鞭毛虫)と診断。処方薬は、解熱剤と寄生虫殺しで、宿に戻る。
地元食堂での飲食(生野菜?レモネード?)が原因と思われる。
翌日、激しい下痢のため体力消耗が著しく、再度病院へ。
点滴投与(鎮痛剤、吐き気抑え、抗生物質、栄養、水の混在)され、1日入院する。
※上記症状は夫。その後妻も同症状+サルモネラ菌+赤痢アメーバで2日入院する。

ブラジル カンポ・グランジ

病院:Clinico Campo Grande 言語:ポルトガル語、英語
診断:風邪 処置:診察+血液検査+点滴投与
費用:キャッシュレスサービス利用 保険:損保ジャパン 海外旅行総合保険 で補償
5日前から、風邪の症状あり(鼻水、喉の痛み)
当日は、胸のむかつき、吐き気、倦怠感が激しく、熱が38度近くまで急に上がる。
マラリア、デング熱を疑い、早めに病院へ行く。
血液検査の結果、問題なしだったが、24時間以内に再度血液検査の必要あり。
結局、"風邪?"という診断結果のまま、投薬(解熱剤、抗炎症剤、鎮痛剤)を5日間続けることになる。

ヨルダン アンマン

病院:不明 言語:英語
診断:虫歯 処置:虫歯一部治療、灰色の詰め物
費用:25JD(\3500) 保険:対象外
歯の詰め物が取れたので、病院へ。
アンマン滞在中のCLIFF HOTELのオーナーが歯医者だったので、宿スタッフ経由で予約してもらった。
(詳細はホテルのスタッフに聞いて下さい。)
残念ながら神経まで虫歯が及んでいて、完全治療の場合120JD(\16800)と言われたので、仮治療にしてもらった。
日本よりは医療水準が低いけど、まぁ詰め物ぐらいの治療なら問題なしといったところ。腕はいいと思う。

記事:もしも!海外旅行中に、病気になったら!?

海外旅行保険に加入している場合、実際の流れは以下になります。
1. 宿や地元の人に、近くの病院を紹介してもらう。
   →病院の場所、名前、電話番号など、入手可能な情報は控える。
   →携帯電話を持っていない場合は、宿泊している宿の名前、連絡先なども控える。
2. 旅行保険証券を手元に準備して、海外旅行保険の窓口に電話して、紹介された病院に行きたいと伝える。
   →保険会社の担当者名、連絡先を控える。
3. キャッシュレスサービスが有効か、日本語や英語が通じるか等、担当者が直接確認するので、連絡を待つ。
4. 担当者から連絡があり、「XXX病院へ行ってください」と言われて、初めて病院へいける。

記事:海外旅行保険の言語サポートの実態!

現地で診察を受ける際、保険会社は遠隔サポートしてくれますが、実態は以下のとおりです。
1. 受付編
   「保険会社担当者から病院に事前連絡するので、受付に行くだけで大丈夫です。英語のできる人が対応します。」
   →実際は、病院担当者の名前も分からず、受付に行くだけでは・・・何も分かりません。
      結局、自分で現地語で説明する羽目に。
2. 診察編
   診察中の通訳を依頼(携帯電話から海外旅行保険の窓口に電話し、通訳スタッフによる折返し電話を依頼。)
   →折返し電話は、病院に直接が理想だが、診察室に電話がない場合は、携帯を代用するので電波状況が悪いことが多い。
   →また言語によっては、2人の通訳を介す場合があるので(例:スペイン語→英語、英語→日本語)、
      思い通りに伝わらないことも多い。


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