●メディナとは
7世紀にアラブ人が造った旧市街メディナ。城壁に囲まれたメディナは、人がやっとすれ違えるくらいの狭い路地が
くねくねと迷路のように続く。そこにはスークと呼ばれる商店街や住宅が、ぎっしりと詰まっている。
モロッコに来たからには、メディナは避けられない。ガイドブックの地図なんて当てにならないから、勘だけで歩く。
行き止まりにぶつかり、目印にしていた土産物屋は、同じような店がそこら中にあるので、結局迷う。
それでも不思議なことに歩き続けると、いつかは城壁の門に出くわす。ゲームが終わってしまうのが寂しい気がして、
またメディナの迷路に戻りたくなる。
メディナを覆う城壁
美しいタイル張りのフランス門
迷路みたいなフェズのメディナ
アラビアン絨毯
芸術的なオリーブ盛
マラケシュの乾物屋
●モスク
モロッコの国教はイスラム教の内、最も正統で戒律が厳しいスンニ派。
イスラム教は信者の人生そのものであり、祈りを捧げる場であるモスクは生活に欠かせない場所。
イスラム教五行の1つサラート(礼拝)では、1日5回サウジアラビアのメッカに向かって祈りを捧げる。
その祈りを告げるアル・アザーンが、モスクのミナレット(尖塔)に付けられた巨大スピーカーから街中に響き渡る。
モスク毎にアル・アザーンの音程が異なり、それが混ざるともう洗脳されているようなクラクラした気持ちになる。
「アザーン、ハイャーアッサラート お祈りしましょう」と1日5回も言われれば、祈らずにはいられないねぇ・・・。
モロッコ最大ハッサン2世モスク
モスク内に2万5千人収容
清めの聖水
●ねずみ男と猫の住処
イスラム教徒は男女問わず、みだりに肌を出してはいけない。
男女共に体のラインが目立たない服装をしていて、ジュラバとバブーシュは国民服のように、老若男女問わず着ている。
ジュラバはフード付きのくるぶしまである上衣、ちょっと大きめのフードを被って歩いている後姿は、
ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男そのもの。一般的な男性のジュラバの色が、グレー、ベージュなので、本当失礼ながら笑ってしまう。
そしてネズミ男が歩く傍らには、いつも猫がいる。そこら中に信じられないぐらい猫がいて、気ままな彼らは町の風景の1つ。
モロッコ人は、かわいがるでも、追いやるわけでもなく、うまーく共存している感じ。ネズミと猫は犬猿の仲ではないのかな?
ジュラバって名前の服
メディナは猫の楽園
イスラムは肌を見せてはならぬ
元フランス植民地、お洒落なデザイン
土産物屋も猫の寝床
正しいモロッコ人になるには
●メディナのグルメ
元フランス領のモロッコ。オリーブ油、クミンなどのスパイス、そしてオリーブを駆使したモロッコ料理は、
意外に繊細で奥ゆかしい味わい。地元民向け食堂で食べたあれこれを写真でご紹介。
ちなみに私たちが思うモロッコ三大料理と言えば、タジン(煮込み鍋)、プロシェット(串焼き肉)、ハリラ(トマト味の豆スープ)。
絶品、魚介のタジン
繊細で旨いサンドイッチ
海沿いでは絶品シーフードを!
極甘のミントティー
マラケシュの屋台
連日深夜まで、賑わいは続く