モロッコの世界体験

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コラム070 メルズーガ あこがれのサハラ砂漠、やっぱラクダは楽だ
2009年12月04日

●ツアー詳細

ハッシュドビルの日本人経営の宿「Wilderness Lodge」で手配したツアーは以下の通り。
・夕方、ラクダでサハラ砂漠にあるベルベル人テント(ノマド)に向かい、テント泊。翌朝、日の出を見て戻る。
・サハラ砂漠で、日の入、日の出、満点の星空鑑賞。
・1人1頭のらくだ、らくだ引き(英語可)、夕食、朝食(宿にて)、テント泊用マット、毛布付きで、350DH( 約4200円))。

●サハラ砂漠

"サハラ砂漠"。実は"サハラ"は砂漠って意味だから、砂漠砂漠となる。 "砂漠中の砂漠"ってことか。アフリカ大陸にでーんと横たわる、生き物をよせつけない厳しい自然。 昼夜の気温差30℃とも40℃とも言われ、水はなく、あるのは砂だけ。風のいたずらで砂は姿を変え、 迷い込めば、生きて帰れる可能性は低い。そんな厳しさとはうらはらに、さらさらした赤砂の曲線美が思い浮かび、 そのロマンチックな風景を一度自分の目で見たいと思っていた、そして終にやってきた。 広大なサハラ砂漠、実は想像しているような赤砂は一部であって、大半は岩や石がゴロゴロした灰色の景色らしい。 モロッコのハッシュドビルは、宿から赤砂の砂丘が見えるという好立地。 らくだに揺られて1時間も行けば、360度サハラ砂漠を堪能できる。

無限のサハラ砂漠
夕日に照らされ、より赤みを増す
ラクダ連隊

自然の造形美
砂の息づかいが聞こえてくる
明け方の砂丘

●日の入、星空、満月、そして日の出

 ツアーは、日本人3名+ベルベル人ガイドさん。 背中のコブまで地上2Mはありそうな巨大動物ラクダ。その背に揺られてサハラ砂漠を行くとは、 いかにも観光客っぽいけど、風情はある。ラクダがユラユラ揺れるので、しがみついてないといけない。 思ったよりも乗り心地は良くないけど、馬や象に比べれば悪くない。 それに足を捕られる砂丘を自分で歩くよりは遥かに楽ちん。「ラクダは楽だ」って誰かがつぶやく。
 このツアーのアクティビティは、大自然と静寂を満喫すること。 らくだに乗りながら日の入を見、毛布に包まって砂漠に寝転がり、星空観測。 そして夕食を食べながら満月を見て、翌朝、大砂丘に登り、日の出を拝む。 特別な仕掛けなんてないんだけど、どれも心にジワーって感動をもたらしてくれる。 口を閉じ、目を閉じると、沈黙が聞こえてきて、その深さに吸い込まれそうになる。 沈黙を聞くってのはおかしな表現かもしれない。 実際はかすかな風の音、砂が動く音が聞こえてくるが、都会では気づかない音だろう。 ざわめくメディナを彷徨うモロッコ旅とは一味違った時間を過ごすことができて、サハラ砂漠に来て良かったと思う。 にしても、12月に砂漠で寝るのは寒い&寒い、毛布4枚使っても。

ベルベル人ラクダ引き案内人
広大なサハラ砂漠を4人で独占
まつげが長いラクダ君

ベルベル人のテント
ゴワゴワしたベルベルピザ
素朴なタジン

砂漠に太陽が昇った
超楽しい砂走り
誇り高きベルベル人


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