●世界遺産 ウェストランド国立公園
アオラキ・マウント・クック国立公園の西側、サザン・アルプスの急峻な西側斜面が海に落ち込む地域。
フォックス、フランツ・ジョセフ氷河は、急斜面に滑り落ちるため、1日の移動速度が5Mに達するほど速いことで有名。
●1日 氷河トレッキング
ガイド、装備一式(靴、クランポン、上下雨具、帽子)、送迎バス付きで、1人150ドルとかなり高額なツアー。
個人で行った場合、氷河の先端は見えるが、氷河を歩くにはガイド必須なので、1日ツアーに参加した。
ツアーも半日、1日とあるが、半日ツアーだと、透き通る青色の氷河を見ることが難しい。
2名のガイドに、参加者20名。健脚組みと、のんびり組みの2班に分かれる。
健脚組みが先を行き、歩きやすくなった道をのんびり組みは歩く。
●人生初 クランポン装着
10:30 ツアー会社に到着し、装備一式をレンタルし、クランポン(アイゼン)以外は、身に着ける。
車で30分、ウェストランド国立公園入口に到着、ここから30分ぐらい土砂の中を歩く。
この土砂はモレーンを呼ばれ、氷河が谷を削りながら時間をかけて流れる時、
削り取られた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積したもの。
氷河の先端が見えた辺りで、クランポン装着。意外に華奢な道具で、装着は簡単。
ツアー会社
氷河のしくみ
ウェストランド国立公園入口
何に注意すればいいの?
山間に氷河が見える
クランポン装着
●氷河の世界へ
クランポンを装着し、いざ氷河を歩く。目の前に広がるのは、モレーンで汚れた灰色の氷、イメージと違う。
氷河を削った階段があり、思ったより歩き易い。ガイドさんは、ピッケル(登山用斧)を片手に、
溶け出した氷水の逃げ道を作ったり、壊れかけの道を修復したりしながら、歩いている。
氷上を歩くのに慣れてくると、道無き道を歩くようになる、ここでクランポンの出番。氷に垂直になるように
足を固定すれば、傾斜のある氷上でも足元はぐらつかない。これは・・なかなか優れた道具だ。
それでも滑りやすい場所は、ガイドさんがロープを渡してくれるので、それを頼りに登る。
所々に氷の裂け目があり、落ちるほど幅が広くないけど・・・・少し怖い。映画では、主人公が絶対落ちる場所だから。
太陽が少し出てきたので、遠くの氷河は青白く見える。あのイメージ通りの氷河に早くたどり着きたいのに、
かなり遠いので無理そう。半日ツアーだと、ここら辺で折り返しになるらしいが、氷河が綺麗じゃないので満足できない。
昼食後、更に奥に進む。次第に青白い氷が見えるようになってくる。そして氷河のアーチが見えた辺りで、
ようやく透き通る青白い氷河に出会えた。
近年氷河が縮小しているので、かなり奥まで行かないと、綺麗な氷河が見れないらしい。
貴重な体験となったが、もう少し綺麗な氷河だったら・・・・というのが、残念。
青い氷河のイメージと違う
氷の階段
ガイドさんが、道を作る
ガイドさんが、ロープをつるす
穴に落ちると大変
遠くに、青白い氷河が見える。