●赤道記念碑と赤道博物館の違い
エクアドルには2本の赤道がある。というと語弊があるかもしれないが、
キト市の郊外22km地点には「赤道記念碑」「赤道博物館」という場所が存在する。
それぞれの場所には赤道が引いてある。あれ?やはり2本あると思うでしょう?
真実はこうである。
■赤道記念碑 : GPSという技術が無い時代に測量した赤道
■赤道博物館 : 近年、GPSで測量した赤道
赤道記念碑で働くスタッフはどちらも赤道なんだと真面目に話していた。
誤っても「本当の赤道はどこですか?」と聞いてはいけない。
「GPSで測量した赤道はどこですか?」と聞きましょう。
●赤道記念碑はあくまでもモニュメント
赤道記念碑には、地球儀が乗った大きな記念碑がある。赤道上には、赤ではなく黄色いペンキで線が引かれている。
そして赤道であることを証明する、'緯度0度'の看板もある。
もう1つの赤道の存在を知らなければそれなりに感動すると思うのだが、
次に行く真の赤道を考えると、あまりここに興味が沸かない。
ここはあくまでも赤道を飾る為のモニュメントだと考え、お決まりの赤道を跨ぐ写真を撮って納得した。
これが赤道記念碑
赤道を跨ぐ!!
微妙にずれるコンパス・・・
●赤道博物館で不思議な実験あれこれ
GPS的赤道にある博物館INTI-NANは、赤道記念碑を出て、左側の道を歩くとある。
博物館と想像していくと、ちょっと拍子抜けする屋根のない小さな村みたいな場所。
ここでは、赤道ならではの実験をガイドの説明付きで体験できる。
1) 釘の上に卵が立つ → 成功! 卵は立ちます。
2) 排水溝に水が流れる際、渦を巻かない → 成功! なんと場所を1mずらすだけで渦ができてしまう。
3) 赤道上では、まっすぐに歩けない → 成功! 左右に引っ張られる感じがしてふらつく。
4) 北斗七星と南十字星が同時に見れる → 説明のみ
5) 両面の日時計 → 説明のみ
北半球でも南半球でも出来ないこれらの実験は、顕著に結果が現れ、興味深くとても楽しかった。
赤道博物館の入り口
これが赤道博物館
GPSで計測された赤道( 真の赤道 )
両面を使う日時計( 片面が半年分 )
赤道上は渦を巻かずに水が落ちる
ここでは卵が立つのだ!