ブラジルの世界体験

コラム046 プエルト・イグアス ブラジル側もそれなりに・・・。
コラム062 マナウス 2泊3日 アマゾンのジャングルに挑戦!
コラム063 マナウス〜ベレン 4泊5日 世界最大の流域面積を誇るアマゾン川を下る
コラム064 バヘリーニャス 時期限定!白い砂丘に出現する青い湖と魚 レンソイス国立公園
コラム065 サルバドール ここはブラジル?それともアフリカ?
コラム066 コルンバ 2泊3日 カピバラ、アナコンダ、そして鳥の楽園パンタナール

コラム063 マナウス〜ベレン 4泊5日 世界最大の流域面積を誇るアマゾン川を下る
2009年9月9日

●日程

マナウスからベレンまでアマゾン川を5日間かけて船で下る。ただそれだけ。 マナウスから脱出するバスがあまり無いので、船は重要な移動手段。多くの地元民が利用する。 寝るのはハンモックか個室のどちらか。個室はトイレ、シャワー、冷房付き。 ハンモックの場合は、決められたエリア内に持参したハンモックをつるす。場所は早い者勝ち。 共同のトイレ・シャワーがある。その他には食堂、売店があるので食事には困らない。

●チケットの買い方

チケットの買い方は2通り。1つは港にあるチケット売り場で購入する方法。 管理会社から買うので安全で確実。一般的な購入方法である。 もうひとつは、船の持ち主またはその仲介人と交渉して購入する方法。 港から少し離れた別の港(市場の前)に多くの仲介人がいる。パラソルが目印。 ここでは港のチケット売り場の半額程度でチケットを購入する事ができる。 ただ、たまに悪い人も混じっているので注意が必要。嘘のチケットを売ったりする。 即払いはしない方が良い。実際に船に乗せてもらって船長と話すくらいしたほうがよいかも。 ぼくらはたまたま知り合った在ブラジル日本人の方に助けてもらい後者の方法でチケットゲット。
 ・個室( 2段ベット、シャワー・トイレ・エアコン・コンセント付き、食事別 )、R500( 約27000円 )
ちなみに前者の方法だとR800( 約45000円 )。
さぁ、あなたはどちらを選ぶ?安心?それとも最安チケット?

●さほど快適でない個室生活

乗る船や個室のランクにも左右されると思うが、僕らが過ごした個室は想像したのとは少し違った。 まず、部屋が狭い。2段ベット以外のスペースが極端に狭く、荷物の置き場にも困るほど。 そして昼間の暑さ。エアコンは辛うじて動いているが、部屋に2人いる状態では何もしなくても汗が吹き出てくる。 常に風が流れている外の方が涼しいのである。個室の利点は、プライベートな空間とシャワー・トイレくらいだ。 考えようによっては、ハンモックの方が快適かもしれない。常に外の景色を楽しめるし。 しかも、最近のハンモックエリアはエアコン完備の船もあるらしい。
さぁ、あなたはどちらを選ぶ?個室?それともハンモック?

僕らの乗った船 NELIO CORREA
船は3階建て
個室 (シャワートイレエアコン付き)

台所 (ここもエアコン付き)
ご飯 意外に美味しかったよ
ハンモックエリア ぎゅうぎゅう詰め

飲料水は無料
売店 (軽食、飲み物、アルコール)
意外に多い 共同シャワー

●みんな暇を持て余している

 5日間の船旅。 乗客の9割以上を占める地元民にとっては、何度目かの船旅。 ひたすらじーと時間が過ぎるのを待っている感じ=つまり暇。 1割の観光客が物珍しいらしい。 「3階にはオーストラリア人、2階には日本人がいる」と把握して、わざわざ伝えに来る人がいる。
 そんな中で、日中の個室の暑さに耐え切れず、甲板に腰を下ろしポルトガル語の勉強でもしようとした らものすごい人気者になってしまった。(私の前には、5〜6名の人だかりができていた。) ポルトガル語の勉強を手伝ってくれる子供、英語ーポルトガル語辞書を手に話しかけてくるおばさん。 自分の名前を日本語で書いてほしいと頼むおじさん多数、何故かHondaのTシャツをくれるおばさん。
 とにかく、あっという間に数時間が経ってしまうほど、同乗者にかまってもらった・・・というか、 日本⇔ブラジル交友に忙しかった。 別の旅人からは「暇な5日間だから本持参必須」と言われていたが、甲板につるしたハンモックで寝ていても 話しかけられるほど、プライベート時間が少ない5日間だった。 (おかげで思い出深く面白い船旅に。)

おやじどもがゲームに夢中!
日ブ友好!みんな気さくでグット!
子供からポルトガル語を学ぶ

●アマゾンで暮らす人々

アマゾン川沿いには多くの人々が暮らしている。そしてこの船の運航が彼らを少し助けている。何故か? アマゾン川を下っていると小さな小船が下流に漂っている。その小船が、徐々に僕らの船の方に向かってくる。 実はこれ、物乞いの子供達。こちらに手を振ったり、奇声を発したりと必死に訴える。たくさんの小船が近づいてくる。 すると乗客の何人かがビニール入りのお菓子などを川に向かって投げるのである。 この行為、30年以上も続いているという名物なのだ。 ほかには、小船を走行中の僕らの船に横付けし、小エビや果物などを売る行商。それを小学生低学年くらいの兄弟が やっている。なんども波に打たれながら船を横付けする姿は、観衆の心を打ち商品は即完売。 逞しく生きる子供達にウルッと来た。

甘くて美味しい!でもこれなに?
何艘も小船が船に近づいてきた
がおぉ!なんかちょうだい!(名物)

今度は子供が船を横付け!!
小エビ売りだった。 逞しい!
マナウスではお世話になりました


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