イスラエルの世界体験

コラム083 エルサレム 三大宗教の聖地
コラム084 ナザレ、エルサレム イエスは実在していたのか?
コラム085 エルサレム 死海、名前の通り恐ろしい場所

コラム084 ナザレ、エルサレム イエスは実在していたのか?
2010年05月11日

●イエスは実在していたのか?

私はキリスト教徒ではない。
 大学生の頃、聖書を読む機会があり、物語的にその内容に惹かれ、またアメリカかぶれしたこともあって、 一度真剣にキリスト教に改宗しようと考えたことがあった。親に相談したら、新興宗教にはまっていると勘違いされて 猛反対され、それっきりだけど。(当時、オウム真理教全盛期だったので・・・)
 今回イスラエルに来た目的の1つは、イエスの足跡をたどり、イエスは実在していたのか?聖書に書かれていることは どこまで真実なのか?を知ることだった。 正直聖書に書かれていることが真実だとは思っていない、物語的要素が多いと思う。しかしアメリカでは「人類は 猿から進化した」という進化論が、聖書に書かれている「神はアダムとイブを作り・・・」という内容に反するとして 進化論を学校で教えることを拒否するという事態があった。それは最高裁までいく裁判沙汰となった。 先進諸国である欧米の基本思想であるキリスト教がどこまで信じられるものか知りたかったのだ。 (以下の記事は、あくまでも個人的見解です。)

●母マリア受胎 in ナザレ

ナザレで大工のヨセフと暮らしていたマリアは、ある日大天使ガブリエルから受胎告知を受ける。 ナザレには受胎告知の場所を祭った教会が2箇所ある。その距離、徒歩15分。宗派による解釈の違いで2箇所あるらしい。 "処女マリアが懐妊"というのが科学的に大きな?だけど、それ以上に受胎告知箇所が2箇所あることも?である。 例えば、1度天使がマリアに告げたけど、マリアが信じてくれなかったので、再度天使がお告げに来た・・・という ストーリーならまだ納得できるが、宗派による解釈の違いってのがいただけない。

受胎告知教会 その1
受胎告知教会 その1
受胎告知教会 その1

受胎告知教会 その2
受胎告知教会 その2
復活後に食事をしたテーブル

●イエス誕生 in ベツレヘム

身重のマリアはヨセフと一緒に、人口調査のためにベツレヘムを訪れていた折、イエスを出産した。 ベツレヘムで宿を探せず、イエスは馬小屋で誕生した。その誕生した場所には、銀の星が埋め込まれ、祭壇になっている。 ちなみにイエス誕生は、紀元前4〜6年の12月25日とされているが、誕生日に関する記述が聖書にないらしい。 宗派によって誕生日の解釈も異なるらしい。まぁ当時区役所に出生届を提出する習慣もないだろうから、 誕生日不明なのは、そんなに不思議ではない。

生誕教会
並ぶ人々
イエスが生まれたと思われる場所

現代版、嘆きの壁(個人的感想)
落書きがいっぱいある
壁の反対側に行くにも一苦労

●十字架への道、処刑 in エルサレム

「私は神の子である」と称すイエスはユダヤ教徒の怒りに触れ、死刑判決を受ける。 有罪判決を受けた場所から、ゴルゴタの丘まで十字架を背負って歩いた道がヴィア・ドロローサ(悲しみの道)である。 現在も毎週金曜日フランシスコ派修道士によって、ヴィア・ドロローサを歩く儀式が行われている。 336年にゴルゴタの丘に建てられた聖墳墓教会、この場所ではイエスの墓と十字架の破片が発見されたらしい。 現在の聖墳墓教会には、十字架が建てられた場所、イエスが十字架から降ろされた場所、またイエスの墓がある。 訪問するまで、イエスの墓が存在することを知らなかった。白い大理石の棺が置かれたイエスの墓は存在した。 それがイエス自身のものか、知る術はないだろう。 ただこれだけ縁の場所があると、聖書に書かれているイエスかどうかは分からないが、当時偉大な人物が いたことは確かなんじゃないかと思えてくる。その人物が聖書に書かれているようなことを全て成し遂げたか というのは別の話として・・・。

スタート地点のアラブ人小学校
神父さん、スピーカーもって歩く
ヴィア・ドロローサ通り

大勢の神父さんが歩く
観光客もかなり大勢いる
アラブ人にとっては営業妨害か・・

ハリーポッターのような服
ポリスも出動して交通整備
聖墳墓教会でお祈り


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