イスラエルの世界体験

コラム083 エルサレム 三大宗教の聖地
コラム084 ナザレ、エルサレム イエスは実在していたのか?
コラム085 エルサレム 死海、名前の通り恐ろしい場所

コラム083 エルサレム 三大宗教の聖地
2010年5月10日

●世界の縮図 エルサレム

世界宗教のうち、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地があるエルサレム旧市街。 8つの門がある城壁に囲まれた2KM四方の旧市街、ここには宗教も人種も違う人がうごめいて暮らしている。 世界中に、宗教も人種も違う人々が暮らす町は数多くあるだろう。ここエルサレム旧市街の特異性は、 それが聖地であるということだ。しかもそれぞれの聖地が徒歩10分圏内にある。 更に、敵対している宗教の聖地だということで、独特の緊張感を常にはらんでいる。 世界的観光地であり、聖地であるこの場所、どこかおどろおどろした空気を感じる生臭い場所だ。

旧市街の入り口と大きな壁
中は迷路のように入り組んでいる
両脇にはアラブ人経営の店がずらり

●ユダヤ教の聖地"嘆きの壁"

旧市街ユダヤ人街にある聖地"嘆きの壁"
文字通り壁しかない、横に図書館みたいな祈りの施設があるが、聖地らしい豪華絢爛な建物が見当たらない。 元々、壁の上にある神殿の丘という場所に、ユダヤ教の神殿が建っていた。70年ローマ軍により破壊され、 その後イスラム教徒により岩のドームが建設されてしまい、聖地を奪われた形になっている。 2000年以上昔のことなのに、今もユダヤ教徒は神殿の再建を願い、ここで祈りを捧げているという。 安息日である金曜日の日没には、黒いスーツに身を包んだユダヤ教徒が老いも若きも続々と押し寄せる。 そんな彼らの後姿を見ていると、ユダヤ人の執念深さ、排他的な雰囲気に違和感を感じさせられる。 彼らとそれ以外の間に、見えない壁を感じる。これこそ、人類のとっての"嘆きの壁"なのでないだろうか?

遠方からの見た嘆きの壁
男と女、祈りの場が別れている
壁の間に紙を入れる少年

軍人、おじさん、子供、色々祈る
この箱には経典が入っている
これがユダヤ人の正装

おじいちゃん、座って祈る
帽子、重たくないですか?
集団で祈る人々

●キリスト教の聖地"聖墳墓教会"

キリスト教の聖地は、"マリア受胎告知のナザレ"、"イエス生誕のベツレヘム"、"イエス死の聖墳墓教会" であると、アメリカから移民したイスラエル人に言われた。 要はイエスの一生に関わる重要な場所ってことかな。イエスが十字架に磔にされたゴルゴタの丘に 建てられた聖墳墓教会には、イエスの墓がある。(イエスが実在したかどうかという話は・・・別にして。) カメラをぶら下げて、短パン+Tシャツのラフな格好をした欧米人が巡礼に来ている。 記念撮影に興じているかと思えば、縁の地にキスして涙ぐんでいる人もいる。厳かな雰囲気のない聖地、 それでも世界中からこれだけの人が集まる、改めてキリスト教が世界宗教であることを実感させられた。

外からの聖墳墓教会
観光客がわんさかいます
中は荘厳な感じ

イエスが十字架から降ろされた場所
皆で祈りましょう〜
イエスの墓を参拝するインド人たち

●イスラム教の聖地"岩のドーム"

イスラム教のメッカ、メディナに次ぐ、3番目の聖地。元々ユダヤ教の神殿があった神殿の丘に建てられた 黄金のドームを持つモスク。預言者ムハンマドが天使を従え天馬に乗って昇天したと言われている。 昇天した岩を包むようにモスクが建てられているが、異教徒はモスク内部に入ることができない。 1日に数時間しか異教徒に公開されていない岩のドーム。3つの聖地の中で一番神秘的で聖地らしい 場所であるような気がした。

大きな壁に囲まれています。
中はとても広い
これが岩のドーム


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