●シナイ山日の出と、聖カトリーナ修道院 1日ツアー
ダハブの宿「Penguin Village」で手配したツアーは以下の通り。
・23:00宿を出発し、シナイ山御来光登山、聖カトリーナ修道院見学後、翌12:00宿に到着。
・送迎、ベドウィン人ガイド付きで、1人80L..E.(聖カトリーナ地域入場料は、別途1人17.5L.E.)
●シナイ山御来光は、寒さとの戦い
冬のシナイ山登山は、気温5℃前後。山頂付近は突風が強く、日の出前は体感温度0℃前後と言われている。
ありったけの洋服(防寒下着+長袖上下+ゴアテックス雨合羽上下+フリース+インナーダウン+帽子+マフラー
+軍手)を着こんで望んだが、これぐらいで大正解。
01:30にベドウィンガイドを先頭に登山開始。月明かりを頼りに歩けなくはないが、砂利道なので
でヘッドランプがある方が心強い。登山道は、2時間ほど砂利道を歩き、最後は700段の階段を45分ほどかけて一気に登る。
10代後半の若いベドウィン人ガイドなので、滅茶苦茶ペースが速い。ガーと歩いては、休憩の繰り返しなので、
ツアーメンバーの半分ぐらいはバテてる。意外と生真面目なガイドは、全員が揃うまで待っている。
こんな調子で2時間半後の4:00過ぎ、山頂まで10分という最後の茶屋に到着。
「日の出は何時?」とガイドに聞くと、「6:30なので、それまで茶屋で休憩して下さい」という。
だったらもっとゆっくり歩いたり、そもそもダハブ早く出すぎじゃない?って思ったけど、世の中上手くできている。
こうやって時間を持て余して、しかも外は0℃となれば、みんな茶屋で休憩したい→茶屋の飲み物が売れる
→茶屋が混んできたら、マット&毛布を有料で貸出し、頂上へ行くようアドバイスする・・・。と言った感じ。
持ちつ持たれつ、商売が上手くいくように計算されたスケジュールなのであった。
私たちは、茶屋の主人に煙たがられながらも、紅茶1杯=10L.E.=\170で粘っていたが、そこに韓国人団体が登場。
なんと、20名ほどの団体全員にカップラーメンが配られ、お湯20L.E.を払って、3分後みんながラーメンをすする。
寒さと空腹に耐え忍んでいた私たちには拷問。アジア人って、変だけど賢いなぁって思った瞬間。
5:30過ぎると空が白み始めたので、頂上に向かう。岩に張り付いて、毛布に包まり寒さに耐える人々。
どこからともなく賛美歌が聞こえてくる。6:40荒野から太陽が昇り、荒野一面が真っ赤に染まる。
なかなか見ごたえのある荘厳な日の出だった。
ラクダも日の出拝み中
砂利の登山道
背後に見えるシナイ山
●何を信じるかが大事?
シナイ山はモーセが神から十戒を授かった場所。ふもとの聖カトリーナ修道院には、神がモーセの前に
現れた場所や、モーセの井戸、燃え尽きない「燃える柴」など、聖書ゆかりの地があるらしい。
「神はいるのか?」 仏教徒の私には答えにくい質問である。
そもそも神がいなければ、モーセはいないということになる。まるで哲学の授業みたいだけど、何を信じるかで
答えは変わってくる。異教徒の私では、シナイ山のありがたみが残念ながら分からなかった。
山頂の三位一体堂
由緒正しき十字架?
賛美歌の歌声が聞こえる
●シナイ山への拠点ダハブ
シナイ半島は紅海沿岸のリゾート地が有名。その内の1つダハブから、シナイ山へのツアーに参加した。
ダハブはバックパッカー向けリゾート地で、古代エジプト遺跡めぐりのエジプトとは異なり、静かな場所。
観光客向けに作られた町は、至極便利で美味しい中華料理屋もあり、旅人の沈没エリア。
ビーチリゾート
海沿いはレストランが並ぶ
ベドウィン風中華料理屋
あでやかな土産物
絶品の中華
なんと!うどんが食べられる