●シャウエンとは
標高1500〜2000Mの山肌にへばりつくように広がる町シャウエン。
1920年にスペイン領に組み込まれた歴史があり、モロッコの中では珍しくフランス語よりスペイン語がよく通じる。
山の斜面に階段状に広がり、白〜青のグラデーションで統一された村。
雑なペンキで塗られただけだが、ここまで統一されていると美に変わる。ディズニーランドのアトラクションのようでもあり、
海中にいるような気分にもさせられる、不思議な村。
ヨーロッパに近いためか、ドラッグ(ハシシ)の生産地のためか、ヨーロッパ人旅行者にとっては有名な観光地。
「モロッコはシャウエンしか行く予定ないわ」と言う旅人がいるほど。
山肌にはりつくシャウエン
絵の具で塗ったみたい
白〜青で統一
海の中にいるみたい
一層あざやかに見える土産物
氷の世界みたい
ちょっと塗りすぎかと・・・。
近くで見るとペンキで塗られてる
猫は違和感を感じないのかな?
●モロッコのうざさ体験
日本人旅人の間で、世界三大ウザイ国は「モロッコ、エジプト、インド」だと言われている。
観光客を見つけると、宿、ツアー、土産物、レストラン、あげくに物乞いまで・・・とにかくしつこくされるってことらしい。
覚悟して、最初の国モロッコに挑んだが、ずーと拍子抜けのまま、カサブランカ、エッサウィラ、マラケシュ、
ワルザザード、ハッシュドビル、メクネス、フェズと、思いのほか快適に旅を楽しむことができた。
ここシャウエンは、ガイドブックによる「客引きなどいなく、静かに息抜きできる」場所と紹介されていた。
ところが、ここで古き悪しきモロッコに私たちは出会うことになる。
シャウエンのバスターミナルから宿の客引きが始まり、メディナの門をくぐると、断っても断っても湧き出てくる客引き。
無視していたら、「ファック・ユー」と言われた。あれまぁー口が悪いこと。
シャウエンのメディナ内のキオスコは、外国人と見たら値段吹っかけてくるし、レストランの勧誘も、ハシシの勧誘もしつこい。
どしゃぶりの雨が降る中、傘をさして歩いている私たちに向かって、「俺の着ているジュラバいらない?」って、
何人もの男が声をかけてくる。防水性のジュラバでもないのに、なんで着てるもの売ろうとしてるのかさっぱり。
モロッコ滞在も1ヶ月が過ぎ、余裕が出てきた私たちは、ウザイモロッコ人の言動に笑いが止まらなかった。
たぶんシャウエンは観光地になり始めたので、観光客騙しのウザイモロッコ人が増えているんだろう。
もう少しして大観光地になれば、落ち着くのかもしれない。