モロッコの世界体験

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コラム071 シャウエン 古き悪しきモロッコらしさの残るモロッコNo.1観光地

コラム071 シャウエン 古き悪しきモロッコらしさの残るモロッコNo.1観光地
2009年12月17日

●シャウエンとは

標高1500〜2000Mの山肌にへばりつくように広がる町シャウエン。 1920年にスペイン領に組み込まれた歴史があり、モロッコの中では珍しくフランス語よりスペイン語がよく通じる。 山の斜面に階段状に広がり、白〜青のグラデーションで統一された村。 雑なペンキで塗られただけだが、ここまで統一されていると美に変わる。ディズニーランドのアトラクションのようでもあり、 海中にいるような気分にもさせられる、不思議な村。 ヨーロッパに近いためか、ドラッグ(ハシシ)の生産地のためか、ヨーロッパ人旅行者にとっては有名な観光地。 「モロッコはシャウエンしか行く予定ないわ」と言う旅人がいるほど。

山肌にはりつくシャウエン
絵の具で塗ったみたい
白〜青で統一

海の中にいるみたい
一層あざやかに見える土産物
氷の世界みたい

ちょっと塗りすぎかと・・・。
近くで見るとペンキで塗られてる
猫は違和感を感じないのかな?

●モロッコのうざさ体験

 日本人旅人の間で、世界三大ウザイ国は「モロッコ、エジプト、インド」だと言われている。 観光客を見つけると、宿、ツアー、土産物、レストラン、あげくに物乞いまで・・・とにかくしつこくされるってことらしい。 覚悟して、最初の国モロッコに挑んだが、ずーと拍子抜けのまま、カサブランカ、エッサウィラ、マラケシュ、 ワルザザード、ハッシュドビル、メクネス、フェズと、思いのほか快適に旅を楽しむことができた。
 ここシャウエンは、ガイドブックによる「客引きなどいなく、静かに息抜きできる」場所と紹介されていた。 ところが、ここで古き悪しきモロッコに私たちは出会うことになる。 シャウエンのバスターミナルから宿の客引きが始まり、メディナの門をくぐると、断っても断っても湧き出てくる客引き。 無視していたら、「ファック・ユー」と言われた。あれまぁー口が悪いこと。 シャウエンのメディナ内のキオスコは、外国人と見たら値段吹っかけてくるし、レストランの勧誘も、ハシシの勧誘もしつこい。 どしゃぶりの雨が降る中、傘をさして歩いている私たちに向かって、「俺の着ているジュラバいらない?」って、 何人もの男が声をかけてくる。防水性のジュラバでもないのに、なんで着てるもの売ろうとしてるのかさっぱり。 モロッコ滞在も1ヶ月が過ぎ、余裕が出てきた私たちは、ウザイモロッコ人の言動に笑いが止まらなかった。 たぶんシャウエンは観光地になり始めたので、観光客騙しのウザイモロッコ人が増えているんだろう。 もう少しして大観光地になれば、落ち着くのかもしれない。


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