●世界遺産 九寨溝
四川省北部チベット族チャン族自治州の北東部に位置する景勝地。
峡谷に沿って、海子と呼ばれる大小の湖と周囲の自然の織り成す景観が美しい。
チベット族を中心とした人々が9つの山寨に分かれて暮らしていたので、九寨溝と呼ばれる。
入口で標高2000M、最深部の長海では、3000Mを越える、標高差がある。
●数種類のツアーの内、最安値ツアーとは?
成都のSim's Cozy G.H.で手配した、最安値610元(8500円)ツアー。
料金に含まれるのは、バス移動、食事、中国語ガイド、お土産物めぐり、である。
九寨溝行きツアーは3種類あり、最高値は往復飛行機、次はバス移動+お土産屋少な目、最安値は、
バス移動+お土産屋多目である。宿の人が、以下のようにアドバイスしている。
「九寨溝へのバス移動は、道も悪く時間がかかるので、かなり疲れます。更にお土産屋めぐりが多いツアーは、
観光の時間を割いて、お土産屋めぐりをすることがあるので、最安値ツアーは薦めません。」
私たちは検討を重ねた結果?最安値ツアーの実態調査をすることにした。
●ツアー1日目
20人乗りぐらいのツアーバスが迎えに来る。私たち以外全員中国人、しかも年配の方が多い。
ガイドさんは、もちろん?!英語は話せない。ので、これから4日間中国語付けの生活となる。
1日目は、ひたすら九寨溝まで移動する。落石注意の山道をスピード運転で突き進む。
昼食は、円卓に大皿が盛られるので、中国人の遠慮無き、おかず争いに負けてしまう・・。
中国人は、しょっしゅう何かを食べているが、しょっちゅう何かを買う癖もあるらしい。休憩エリアで売っている
ナッツなどの乾物を買い、すぐにバスの中で食べるので、車内はあっという間に汚れる。
夕方九寨溝に到着し、また夕食の円卓を囲む。おばあちゃんがおかずを薦めてくれるので、おかず争いに参加できた。
このおばあちゃんの家族である母子が英語ベラベラに話せるので、通訳してもらって、本当に助かった。
ツアーバス
昼食は、みんなで円卓を囲む
九寨溝へ向かう途中の景勝地
いつの間にか雪景色
九寨溝のホテル
朝食は、おかゆと蒸し万頭
●ツアー2日目
まだ冬の九寨溝。標高3000Mのエリアは積雪があり、海子(湖)が凍っている。九寨溝は、コバルトブルーの海子が
有名なのに、一面真っ白で、景色がイメージと違う。標高2000Mエリアまで下がってくると、
コバルトブルーの、どこまでも透き通る海子が見られるようになり、咲き始めた桜とのコントラストが美しい。
海子と呼ばれる高山湖沼が棚田状に広がり、誰が写真とっても絵になる景色が広がる。
九寨溝は、各自観光するので、のんびり2人のペースで楽しめる。
九寨溝の入口
標高3000Mエリアは、真っ白
自然色とは思えないグラデーション
親切にしてくれたおばあちゃんと
昼食は、バイキング形式
中国人、ものすごく散らかす。
青い湖があるはず・・雪だらけ
チベット族の集落
標高が下がれば、この景色
透き通る青、神秘的
九寨溝の春、桜咲く
これは文句なしに美しい
●ツアー3日目
今日は成都に戻る途中の茂県に宿泊する。行きは1日で行ったのに、何故帰りは2日かかるのかというと、
それはお土産屋めぐりのため。今日は、お茶・漢方・干し肉の3軒に連れて行かれた。
買う買わないはもちろん個人の自由だが、1時間近く時間があるので、とりあえずお土産屋に入る。
試食、試飲だけでなく、漢方の場合は、ただで脈診をしてもらえる。もちろん、どの漢方が必要か教えてくれるので、
その流れで、みんな買ってしまう。驚くぐらい中国人観光客は、お土産を買う。衝動買いにもほどがある・・・てぐらい。
英語ベラベラのおかあさんが、ものすごい勢いで100元札を使っていく。ツアー代の何倍買うのだろう??
私たちは、思ったよりお土産屋の商品が高いので、ほとんど買わず、時間つぶしをする。
今日の夕飯は、いつも酒盛りをしている仲良し年配グループと同じ円卓を囲んだ。白酒という強い酒を勧められ、
日本人を代表して、夫は乾杯=中国では、飲み干さないといけないを受けてたった。あるおじさんと乾杯すると、
他のおじさんも乾杯を・・・というので、人気者はあっという間に酔いつぶれてしまう。
日中友好だぁ=と、中国人のおじさんは、ほろ酔いで、いろいろ話しかけてくる、笑顔で応える。
すごいパワーがある人たちで、なんだかすっごく楽しかった、夫はすっかり酔っ払ってけど。
仲良しグループに入れてもらう
日中友好の乾杯=干杯(一気飲み)
思い出アルバム
●4日目
成都に戻る日、午後一には到着するかと思っていたが、お土産物屋を4軒回ったので、夕方到着。
宿の傍で順番に降りていく、私たちは最初の方だったので、中国語でみんなにお礼を言った。
「みなさんのお陰で、大変楽しい時間を過ごすことができました、ありがとうございます」と。
拍手で見送られ、とても楽しいツアーが終わった。