チリの世界体験

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コラム037 プンタ・アレーナス 人生初手術 右腹痛は虫垂炎って、日本では常識です。
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コラム037 プンタ・アレーナス 人生初手術 右腹痛は虫垂炎って、日本では常識です。
2009年1月26日

●盲腸の自己診断はあっていた

 プエルト・ナタレスの宿で寝たきりになって2日目。パイネ国立公園でトレッキングしたいのに何もできない。 病院へ行く準備を始めると、もがき苦しむ痛みが襲ってきた。右腹部が猛烈に痛い、これって盲腸じゃない?と思う。
 町に1つの病院へ。血液検査、尿検査の結果を点滴しながら待つ。 英語の話せるお医者さんが、最近食べたものなど質問する。 思い切って、「盲腸apendicitisじゃないですか?」とお医者さんに聞いてみる。「なんで?」って医者が聞くので、 「日本では、右腹部が猛烈に痛む場合、盲腸を疑うんです」と説明したら、「へぇー」って顔をされた。
 5時間待った結果、「盲腸の疑いがあるので、プンタ・アレーナスの病院へ今から搬送します」と言われる。 「盲腸の場合は、すぐ手術することになります」と説明され、「手術したこと無いので、薬で散らして下さい」 と頼むが、「盲腸の場合は、手術です」と断言された。
 プンタ・アレーナスまで3時間を救急車で行くという。宿の荷物をまとめるために私も行こうとしたら、 「絶対安静です」と静止された。英語が苦手な夫が、あちらこちら走り回って、手続きや荷物を準備してくれる。

●救急車搬送、そして手術

 痛み止めも効かず、激痛で意識が飛びそうになる。 21:00過ぎ、プンタ・アレーナスの病院に到着し、アメリカのドラマみたいに、救急車から救急病棟に運ばれる私。 手の甲に点滴の針をブスッとされて、あまりの痛さに意識が戻った。そこへ英語を話すスタッフ登場。 「頑張ったね〜、君は強い女性だ、でももう大丈夫だよ」って励ましてくれた。 彼は、外国人患者をサポートするスタッフで、5ヶ国語できる。
 エコー検査を受け虫垂炎の疑いが強いので、全身麻酔の上内視鏡検査をし、虫垂炎の場合は手術することになる。 もう抵抗はできないので、「助けてください、お願いします。」としか言えない。 23:30手術室に向かう。緑の手術着をまとったスタッフ数名がいる、いわゆる手術室。 TVで見てたのと同じだ。 全身麻酔を打たれ、医者が麻酔の効きを確認している。まだ効いていないみたいで、痛みを感じる。 麻酔を追加されたみたいで、その後の記憶は全くない。
 誰かが体を揺すり、話しかけてくる。目を開けると看護婦さんが「手術終わりました」と言う。 猛烈に眠いのに、また起こされた。心配そうに夫が見てる。「あ、ただいま」 「良かったよ〜、大丈夫?1時間の予定が、2時間半もかかってたから心配したよ。」と夫。 時間の感覚なんてないので、そんなもんかと思って、とにかく麻酔が効いていて眠い。

搬送前の様子
搬送に使われた救急車
ハイテクなベットと病室の様子

●8日間の入院生活

 2人用の個室を夫と2人で使う。トイレ・シャワー・TV付き。4食付で夫にも食事が配られる。 旅始めてから最高待遇の宿?。手術後の痛みもさほど無く、快適な病院生活。 手術翌日は寝たきりなので、介護師さんが体を拭いたり、洋服を変えてくれる。 執刀医が手術結果を説明をしてくれる、「虫垂炎で、破裂寸前の手術ができてよかったです」と。 更に「数日は絶食です」と悲しいお告げがあった。昨日から何も口にしていないのに、絶食。代わりに大量の点滴。 食欲があるのに、絶食とは厳しい話。翌日47時間ぶりに食べたクラッカーとゼリーの美味しかったこと。
 この病院はクリニックと言って、私立病院。だから施設も綺麗だし、サービスも行き届いている。 看護婦さんのチェックが1日に5回以上、他にも部屋の清掃、食事など、毎時間誰かが来るので、ちと疲れる。 4日目からは、リハビリのために、セラピストがやってきた。手術で弱った体をどうやって回復していけばよいか、 呼吸法や、軽いストレッチ、また一緒に歩く練習もしてくれる。これには、びっくり。 今の日本の医療事情を知らないけど、かなりトップクラスの待遇な気がする。チリで手術して良かったかも。

6日目:やっとまともな物が食べれる
通訳のジョンとドクターのカルカモ
病院概観:大変お世話になりました。

●保険に加入してなければ、破産

加入してる保険会社に、費用概算を聞いてみた。なんと160万円、保険加入していて良かった。


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