●パイネトレッキング、"The W"とは
「Wトレック」と呼ばれる縦走コースで、パイネの最大の見所である、グレイ氷河Glaciar Grey、
フランス渓谷Valle del Frances、パイネタワーTorres del Paineを巡るコース、所要4日間。
●私たちのトレッキングプラン
虫垂炎手術後、復帰第一弾なので、さすがに"The W"は諦める。
観光バスで1日ツアーも味気ないので、"The W"の一部を歩く。
1日目はペオエ湖周辺のミニトレッキング、2日目、トレス・デル・パイネ日帰りトレッキング予定。
●プエルト・ナタレスでの準備
プエルト・ナタレスの観光案内所は、パイネトレッキングについて情報をほとんど持っていない。
パイネ国立公園内にいくつかある山小屋、キャンプ場は、管理会社が異なり各オフィスで手配する。
全く不便な話だ。プンタ・アレーナスでは、地図片手に山小屋情報など丁寧に説明してくれたのに。
キャンピング・ラス・トーレスの管理オフィスへ行くが、山小屋だけで、キャンプ場の予約はできないと言われる。
スタッフが気を利かせて、キャンプ場に電話を繋いでくれたので、自分で英語で予約する。
少しでも荷物を減らしたかったので、テント+寝袋用マットをレンタルし、夕食は山小屋で食べるよう手配する。
●1日目 風魔人の恐ろしさを知る
7:30プエルト・ナタレスをバスで出発し、10:00パイネ国立公園のアマルガ駐車場に到着。
ペオエ湖からの、パイネ・グランデやトーレス・デル・パイネの景色を楽しむ予定が、天気に恵まれない。
Pudeto駐車場で降り、サルト・グランデとミラドールまで行く。
サルト・グランデ付近は風魔人の注意マークがある強風エリアで、立っているのがやっと。
更にミラドールまで歩く。するとノルデンフェールド湖の向こうに、岩峰が見えてきた。
あれが、トーレス・デル・パイネなのか? かなり厚い雲に覆われているので、全貌が分からない。
ここでも強風に悩まされる。 立っていても、突風で足もをすくわれ、冗談なんかじゃなく、1Mぐらい吹き飛ばされた。
豪快な滝(Salto Grande)
強風で飛ばされてるぅ〜(危険!)
一瞬だけ姿を見せたパイネの全貌
●山小屋とキャンプ場の格差
Las Torresには、山小屋(レフヒオ)とキャンプサイトがある。(その他、高級ロッジホテルもある)
せっかくの機会なので、大自然満喫のテント生活がしてみたい!!わけではなく、予算の関係で、
テント泊+山小屋で夕食にした。2人では初テントなので設置済みテントをレンタルする。それなりに快適。
でも日が落ち、雨が降り出すと、途端に不便になる。雨合羽上下を着て、山小屋に夕飯を食べに行く。
山小屋は、まばゆいくらいに電気がつき、暖房もあり温かい。皆さんシャツ1枚でワイン片手に団欒している。
寒いキャンプ場から来た私たちは、雨合羽+フリースを着込んでいる、恥ずかしいので慌てて脱ぐ。
夕食は、スープ、メイン、デザートフルコース。このままここに居たい、テント戻りたくない。
温まって幸せになった体が冷える前に、寝袋に入り込み、明日の晴れを祈って、眠りにつくが・・・。
雨が強く、風も強く、テントがかなり揺れるので、落ち着いて寝れない。トホホ
LasTorresの山小屋 なんか綺麗
ご飯もセレブ・・・
デザートも付いているし
ここに泊まりたかった軟弱な私
意外に快適だったよ(俺)
寒し・暗いし・狭いし(私)
●2日目 トレス・デル・パイネTorres del Paine 日帰りトレッキング
昨日からの雨が降り続き、寒い。コースタイム8〜9時間の日帰りトレッキング、テンションが下がる。
ラス・トーレスのキャンプ場から、幾重にも折れる道を登る。斜度はきつくないが風が強い。
地図上に、風魔人のマークがある場所なんて、片足をあげると体が持ってかれる。
台風の日にアナウンサーが中継しながら「立っているのがやっとです」って言っている感じ。
4時間弱で、トレスキャンプ場に到着。頂上まで1時間ちょい、と思ったら、最後の最後に山の険しさが待っていた。
ものすごい斜度の岩場、手でよじ登るような場所もある。ようやくミラドール到着。
そう、ここは頂上ではなくトーレス・デル・パイネを頭上に見れるミラドールだったのだ。
少し頂上に霧がかかっているけど、トーレス・デル・パイネが見れた・・。(感涙)
LasTorresのキャンプ場まで歩く
Campamento Chileno
LasTorresの展望台まであと少し?
こんな断崖をのぼるなんて・・
展望台からの眺め
帰りはいい天気・・・